『鬼滅の刃』死刑制度との繋がり
どうもご無沙汰しております。たもです。
週一更新しようと息巻いてましたが、安定の不定期更新です(笑)
仮に更新を楽しみにしてくださってる方がいたとしたら本当に申し訳ございません。どうか首だけは撥ねないでください……わ、わたしは鬼じゃない……
今回は今話題の『鬼滅の刃』の解説をさせていただきます。
アニメ26話までのネタバレもあるのでご注意下さい。
目次
1.原作者のご紹介
2.作風、テーマ
3.死刑制度
4.今後の予想(願望)
5.まとめ
単行本の売り上げ累計1600万部突破!!
『ONE PIECE』がコミックス年間単行本売り上げ数11年連続1位を独走していたところ、なんと鬼滅の刃が10月度で記録を塗り替え、下克上の1位獲得!!
吾峠さん、製作陣の方々、ファンの皆さま本当におめでとうございます。
あのHUNTER×HUNTERの富樫さんも絶賛するほどの大人気。
そんな日本で最も売れていると言っても過言ではない大人気作品、鬼滅の刃の魅力をレビューしていきたいと思います!
1.原作者のご紹介
原作者のお名前は 吾峠 呼世晴さん。代表作が今回ご紹介させていただく『鬼滅の刃』になります。他には読み切りが数本週刊誌に掲載されていて、書籍化されている作品が鬼滅の刃と短編集の二本。新人作家さんだと見受けられますが、1989年生まれ(今年30歳)で、余計なお世話だし失礼かもしれないけど苦労人の印象。失礼かもしれないけど。
ここからは完全に個人的な憶測ですが、この作品にはさまざまな作品から影響を受けてるんじゃないかと連想する描写や設定が割と多く見受けられました。
1番最初にOPを見て思ったのが、同じジャンプ作品でもあるBLEACHに登場する日番谷の氷輪丸と、主人公の使う技(水の呼吸十の型)が「色合いや見た目が似てるなあ」という印象を持ちました。回転を加えて威力を上げるといった内容なので氷輪丸とは全然違いますが、あくまで見た目だけ。
その後も同じダークファンタジーである鋼の錬金術師のエド&アルの旅の目的、体を元に戻す=兄妹のつねこを人間に戻す。であったり、人を喰らって強くなる鬼=東京喰種。こじつけになるやもしれませんが、主人公の扱う刀の刀身が黒で、BLEACHの主人公と同じだったり、ハシラと呼ばれる強え奴ら=護廷十三隊、そのメンバーに毒使いの女性などなど
初見でもこれだけ見つかるので探せばもっと見つかりそうです。
この感想を元に吾峠さんは生粋の少年漫画好きなんだろうなと思いました(小並感)
2.作風、テーマ
上記でも触れていますが、ジャンルはダークファンタジーです。
いきなり余談ですがバクマンに登場する王道、邪道で分類されていたジャンル。主人公たちは邪道を得意としてましたが、鬼滅の刃も設定は邪道なのに、上手く王道に導いています。
ジャンプらしい努力、友情、勝利。が気持ち良いほどハマっていて「昔はジャンプ好きだったけど最近のはもう観なくていいや」と投げてしまった世代の方々にも全く問題なく楽しめる作品だと感じました!
独特な間合いで放たれるシュールな笑いも見所の一つです。むしろ、いつの間にか待ち望んでいる自分がいる。一言で言えばクセになります。
テーマは富樫さんの(希望:絶望)≒(憎悪:愛情)が言い得て妙。鬼を殺す時の描写は善悪をしきりに強調していたり、キャラクターの光と闇の加減を描くのも素直に脱帽しました。
うまい。美味い。噛むごとに……スルメみたいだ……一杯ひっかけたく……。
只今少年漫画のレビューらしからぬ表現がございました。自重します。 こんな感じの遠慮をせず、首を撥ねたり人が死んだりするのも賛否を分かつかもしれませんが、感情移入のしやすさで言ったら抜群に良いと思います!
なにより話が分かりやすい。テンポも良い。カッコイイ。三拍子揃ってます。
3.死刑制度
ここからはもはや愚痴になるかもしれませんし、こじつけになるかもしれませんが、極力脱線しないように致します。
現代の日本には死刑制度が未だに根強く浸透しています。むしろ犯罪者に「早く死刑にしてほしい」と懇願する声も多々聞きます。
現実的にも無期懲役を最高判決にした場合のデメリットは、衣食住費用が嵩んで年間で数千万円単位も必要になったりそもそも収容場所が足りなくなったりメリットが全く見受けられないのかもしれません。
それどころか現代のメディアという名の処刑台に群衆は拡散して、報道やSNSでの正義感のはけ口にして追い詰めるのが世の常です。
正直にこの場では腹を割ります。死を切望する人の心理は目も当てられないです。人道を問いたくなります。
何が言いたいかというと、死刑制度は辞めるべきだと思います。
個人的に死刑に代わる最も重たい罰は無期懲役です。夢想主義と批判されそうですが……。
犯人からしてみれば、己の行いを悔いもせずに「どうせ死刑だ」と自暴自棄になって、悪かったと微塵も思わずに死ぬことの恐怖だけの余生を送る。そんな開き直り的なエゴイズムは本当に虫唾が走ります。犯行に及ぶ前の動機リミッター解除にもなるんじゃないかと危惧しています。
犯人はもっと苦しむべきです。今まで犯した罪と向き合うべきです。親族の痛みを知る余裕が死ぬという概念に犯される。
「死刑にしろ」という正義感で犯人は苦しみませんし、罪悪感も感じず己を責めずに易々と吊られるなんて犯人に救済を与えてるようなものだと思います。
鬼滅の刃は鬼をバサバサ殺しまくって、一見そんなテーマは感じませんが、主人公のタンジロウは一度たりとも倒した鬼は悪だと罵りません。それどころか死際は、感情の匂いを辿り、寄り添おうとします。ほとんど哀れんだり同情したりせず、成仏してくれと願って、結果と元凶の親玉に怒りを示します。
鬼=犯罪者で見た時がしっくりきました。山で家族ごっこをしてる鬼、ムラタさんを丸裸にして毒でやられたお姉さん役、何人殺したかと問われて、5人と嘘をつき、本当は80くらいなんじゃないかとしのぶさんが問い詰めて、「本当の数を言ってどうする」から続くその後のセリフに「お嬢さんは正しく罰を受けて生まれ変わるのです。人の命を奪ってなんの罰もなかったら、殺された人が報われません、目玉を穿り出したり、お腹を切って内臓を引きずり出したり、その痛み苦しみを耐え抜いたときあなたの罪は許される」
このセリフを聞いた時に正直なんてクレイジーなんだと思いましたが、そうしたい気持ちもわかるなあと思いました。まあ実際には非人道すぎてできませんが(笑)
これを精神的に負うのが道理だと思います。
ねずこを斬ろうと躍起になる鬼殺隊が現代社会といえば分かりやすいかもしれません。つまり「犯人を死刑にしろ」と発するその正義感は間違ってるとは言わないけど、社会や身の回りの人に憎しみを伝播させてはいないか? それ以上に己の心の内に真っ黒い感情を溜め込んではいないか? そんなマイナスな精神を共有するよりは「罪を憎んで、人を憎まず」の精神が大事なんじゃないかと、この作品は訴えているように感じました。
4.今後の予想(願望)
さあ、今月今宵もトリビアの時間がやってまいりました。生きていく上で何の役にも立たない無駄な知識、しかし、つい人に教えたくなってしまうようなトリビア。
本日一発目のお題(一つしかない
「戦国時代の合戦の時 死亡率が1番低かったのは刀傷」
へぇ〜。
ちなみに1番死亡率が高いのが矢傷で6割、槍傷が3割、刀傷は1割程度だったそうです。(記憶が曖昧ですが
江戸時代に入るまでに刀の精度はどんどん増していったそうですが、ともかく私が推したいのは中近距離最強の武器は槍ということ!
頼む、ハシラの中に槍使い居てくれ……!全集中の呼吸があったら間合いもクソもないでしょうが……笑
自分は、というより少年漫画が好きな人なら剣劇が好きだと思われます。SAOのキリトが人気なのも剣さばき人気が8割でしょ?(偏見
鬼滅の刃に話を戻すと、私は登場人物の中で圧倒的にゼンイツが好みでした。とにかくあの居合い抜きの一閃がかっこよすぎる。
鬼滅の刃を観てて初めて鳥肌立ったのがあの一閃でした。(以後は19話の火の呼吸?からのED変わった時)しかも4つしかない技のうちの1つしか使えない上に気を失ってないと使えないっていうあの不器用さも惹かれる…!あれが平常時で4つまで使えるとしたら…!
あの技は近距離でしか発動できないので、その弱点を補うためにおそらく後の3つの技の内容は遠距離攻撃と、刀を抜くと同時に一瞬で間合いを詰めるのと、広範囲雷撃と予想しときます(笑)
水の呼吸11の型もやばかったなあ……そう考えるとゼンイツも独自に5個目の型を……!
あと刀の色によって性質が変わるとかなんとか話の詳細もすごく気になる。単純に性格を表せているという解釈でいいのか…。
なにかとんちの効いた展開予想できたら面白いと思いましたが、正直現状では何も面白いことは浮かびませんでした。
やはり話を最後に締め括るのはムザンを倒すことに充てられるんじゃないかと想像します。なので親方様とムザンの関係性はかなり注目しています。親方様もあれほど慕われるくらいだから相当の実力者と見て間違いないし、「私の子供たち」としきりに発言しているのにも並々ならぬ事情を感じました。アニメ26話までの物語的にはまだ序盤から中盤に感じますが、今後は最終章に繋がるまでの過程に、より一層注目して見ていきたいと思います。
5.まとめ
来年2020年に公開される劇場版無限列車編が楽しみで仕方ありませんね!
1番最初に触れた総売上1600万部のうち1000万部が今年に売れたという事実的にも、物語の進行度とストック的にも二期の作成よりも、今後は劇場版のみで作成されてゆくのかもしれません。
最後に公式サイトのURLを貼っておきます。
是非とも今の爆発力を維持して人気漫画の地位を確立し続けてほしいですね!
ここまでで『鬼滅の刃』のレビューを終わらせて頂きます。最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!
『攻殻機動隊S.A.C.』今世紀最高のSF
どうも、ご無沙汰しております。たもです。
今回はタイトル通り「攻殻機動隊S.A.C.」のレビューをさせていただきます。
言わずと知れた名作中の名作、今世紀最高のSFと題して全く恥じない名作です。
先週の10/23に攻殻機動隊SAC2045のビジュアルとPVが公開され来年2020年春より放送開始という情報が流れました。
ファンならこの朗報に歓喜したのではないでしょうか? もちろん私もその一人です。
全く知らない、名前は知ってても見たことがない方、1話見たけど肌に合わなかったという方へ向けて本記事を書いて頂きたいという所存でございます。
この記事を目に入れているということはアニメ好きの方で間違いないと思われます。はじめにこれだけは言わせてください。アニメ1stシリーズの『S.A.C.』だけでも是非見てみてください。
「この作品は人を選ぶ」「絵が好きじゃない」「所詮昔の作品だ」などのアンチコメントも多々見かけるし、実際すこしだけ難しい単語や設定も出てきますが、それを加味してもこの作品だけはどうしてもオススメしたいアニメです。
というのも私が鑑賞したのは5年ほど前、音楽家を目指している職場の先輩にオススメのアニメを聞いたところ「この作品だけは見てほしい」と勧められ鑑賞しました。何ぶん5年前の記憶なので薄らいでいる所もありますが、それでもレビューしたいと思える熱量を未だに持ち続けられるほどの衝撃を受け、古傷のように今でも胸を疼かせます(厨二感)
「ああ、アニメ見過ぎで疲れた、全身義体化したいなあ」と思ってハッとすることも未だにあります。
最近ニュースで生まれつき手の不自由な人が義手を付け、脳波でその手を動かすという実験を成功させていました。それを、見た時も「おっ、全身義体化に近づいた!」と、胸を躍らせ、脳波だけでキーボードを操作して文字を打つという技術を見た時も同様の感覚があったことを覚えています。
この全身義体という設定はこの作品のほんの一部分の魅力ですが、近からずも遠からず必ず実現するであろう技術だと思っています。
この作品の何が魅力なのかを考えた時に色々考えましたが、やはり、上記のようなロマンを抱いてしまうところがこの作品を虜にする所以だと個人的には思っています。他にもまだまだ面白いテーマがあって、それを軸とした群像劇も見どころです!
正直かなり見切り発車でこの記事を書き始めました。ここからも少しだけ自分語りになってしまうのですが、良ければ最後までお付き合いください。
私は作家になるのが夢です。
18歳の時に村上春樹を読んで、自身の見ている世界の小ささを知り、様々なコンテンツに触れようという動機をくれた、私の中では歴史上の偉人のように尊敬する大先生です。その村上春樹の小説に出てきた小説は全て読もうと思い、様々な本を読みました。「いつかオレもこんな本を書いてやるぞ」という気概だけで本をいくつも読み、そして辿り着きました。
この本を読んで自分には作家は無理かも知れないと思わされるほど打ちのめされました。あの札束を踏みつけるシーン、涙が出るほど悔しかった。ああ、オレはこれ以上の作品に出会うことはないかも知れないとあの時思った。
個人的にこのエピソードとS.A.C.は通ずるところがあります。「ああ、これを超えるアニメはないかも知れない」26話まで初めて見終わった時に思いました。
まだ鑑賞していない方が羨ましい、是非観てみて下さい。
そう、私のゴーストが囁くのよ。
次回作2045も楽しみで仕方ありませんね!
最後に公式サイトを貼っておきます。
(https://www.ghostintheshell-sac2045.jp)
まだまだ語り足りませんが、今回はここまでになります。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
『NARUTO -ナルト- 』 好きなキャラランキング
どうもご無沙汰してます。
たもです。
なにやら巷で人気な鬼滅の刃(未視聴)だったり、ヒロアカ4期が10月からスタートしたり、近頃実写化で物議を醸した約ネバがあったり、まだまだ捨てたものではないジャンプ作品。
今回はその中でも個人的に一番思い入れもあり、若き頃の童心に戻れる『NARUTO -ナルト-』をピックアップしていきたいと思います!
歴代の偉大なジャンプ作品と肩を並べるように、ナルトにも本当に多くの魅力的なキャラクターがいます。そんな魅力的なキャラクターを個人的な好みでランク付けしていきます!
ぶっちゃけ需要があるとは思えません(笑)
それでも熱く語っていきたいと思いますので是非ともご覧くださいませ!
ではベスト3から順に早速参ります!
と、その前にこちらは読者アンケートでのキャラクター人気票になります。
(引用元NARUTO 公式 キャラクター人気投票 第一回~第七回+”術”人気投票結果発表 第一回~第二回https://matome.naver.jp/m/odai/2142844702391885801)
こちらは全6回の総評ということで、30万票もの莫大な票の中からランキングが出されています! 一見信憑性がありそうですが、冷静に考えてみると読者アンケートで投票をするほどの熱心なファンからの支持を得たランキングで、6回やっただけに票が重複していたり、その時連載していた時の見せ場なんかでも票が大きく割れると思われるので、一概には人気順とは言えないかもしれません!
それでもカカシ先生は圧巻堂々の1番人気ですね!
前振りはこれくらいとして、ここからは私個人の好みランキングに理由も付けてご紹介させて頂きます!異論は認めます(笑)
3位 うちは サスケ
(第4OPテーマ"GO!!!"より)
ここで早速の真打の登場!
個人的には1位になれるポテンシャルもある、物凄く魅力的なキャラの1人です。GO!!!に登場するこのサスケのカッコ良さをブチまけてる感もたまりません……。
その見た目、性格、術、生い立ち、設定など、どこを取っても魅力しか出てこないサスケくん(書いてる本人でさえキモく感じる程のべた褒め感(笑))。
突然ですがHUNTER×HUNTERで1番好きなキャラがキルアなんですが、ドラゴンボールではベジータ、ジョジョならディオ、北斗ではラオウ、スラダンなら流川、デスノートならL(これ以上挙げたらキリがないので割愛)などと同じ、良きライバルとしてのイメージが強い。ナルトとも幾度となく競い争い殺し合い、最後の最後に決着をつけるシーンを見た時は胸が熱くなりました。
サスケの魅力はとにかく成長が止まらないところです!放映していた当時私は小学生でしたが学校で早くも厨二病を発症する人が続出するほどでした(笑)見る見るうちに強くなって、呪印を刻まれてからはそのダークな思想とクールさに拍車もかかり、サスケ奪還編で抜忍になってしまった時の絶望感も未だに忘れられません。2年と半年後にはナルトを圧倒する成長を見せて、大蛇丸やダンゾウを倒したり、イタチと渡り合えるまでに成長しました(正確にはイタチは手を抜いていたけど)。
たしかに最初から最後まで意見がコロコロ変わって、色んな人に誑かされて生きてきたサスケくん。良く言えば素直、悪く言えば単純なその性格も魅力を引き立ててます!
強いて1つなにが好きって言うと、やはり主人公を負かしてしまうほどの"強さ"に惹かれたのかもしれません。
2位 うちは イタチ
激忍3.4で1番よく使った。強かった。
1位 奈良 シカマル
「煙が目に染みやがる」
「雲はいいよなあ、自由で」
とにかく能天気で裏表のないその性格がたまらなく好き!身近にいたらとにかく友達になりたい。
男は女を殴れないと嘆いたり、仲間を命がけで助けるという言動だったり、中忍試験で唯一中忍になれたり、アスマ先生の屍を超えて行ったり、いざという時にこれほど頼れる仲間は他にはいない。
影を使った忍らしい忍術もかっこいいし「ったく、めんどくせえ。」が口癖なのにIQ200以上あったり、考える時に指を合わせて何通りも戦術を練って最善を導き出すのも、とにかくかっこいい。控えめに言って大好き。
昔から好きだったけど、今も変わらず好きだ。あの髪型マネしたいけど束ねた髪太すぎるし生え際トゲトゲ問題。
かっこいいから好きなのももちろんだけど、ナルトの世界で1番(?)人間臭いのも好きな要素なのかもしれない。
ベスト10はちなみにこんな感じになってます!
心優しい人が好きなんだなあ、としみじみ思いましたまる
続編のボルト-BORUTO- は全くの未視聴なんですが、なにやらシカマルとテマリの息子シカダイなる人物が登場するようなので、遅くなりましたがこれから視聴していきたいと思ってます!
では次回はボルトの好きなキャラランキングでお会いしましょう!やるか分からないけど(笑)
誰得なランキングに最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!
『交響詩編エウレカセブン』 全てのアニメファンに捧ぐ
どうもご無沙汰しております、初めましての方はよろしくお願い致します。
たもです。
今回は『交響詩編エウレカセブン』のレビューをさせて頂きたいと思います。
「なぜ今更こんな昔の作品を?」と訝し気に考える、そこのアニメ好きの方‼︎ ああ、名前なら知ってるよ。という最近アニメにハマった方‼︎ エウレカ? ああ、Aoなら知ってるよ。というスロットを始めたての方‼︎ 加えて2017年より毎年、新劇場版エボリューション三部作の公開を迎えている今日。あえてこの不朽の名作『交響詩編エウレカセブン』について語らせて頂けるチャンスをわたくしめにお与え下さいませんか? そこをなんとか‼︎ お願い‼︎ 騙されたと思って‼︎‼︎(必死)
もし何かの間違いでこのお恥ずかしい語彙力の低いチンケなレビューを読んでしまって、何かの手違いで一人でもこの作品を観て下さったら、それ以上に勝る幸福はありません。
というのも、数あるアニメ作品の中で私はこの『交響詩編エウレカセブン』が1番大好きだからです。
私は元からアニメが好きで、その中でも感動する作品、涙を誘う作品を強く好みます。その手の作品は網羅してると言っても過言ではありません(過言です)。その中でもエウレカは何度も繰り返し鑑賞して、その度に大号泣してます。ものすごく泣ける作品です‼︎
死別、家族愛、友情、青春、夢。泣けるテーマをザッと羅列しました。もちろん全てじゃないにしろこのテーマはエウレカにも含まれますが、他の作品にはあまり類を見ない珍しい感動の仕方ができます。
「へぇ、そんなに良い作品ならなんで今更レビュー? 真っ先に書けば良かったじゃん」
という声が聞こえる気がする……。
分かります。自分でも迷うくらいなら書こうと書こうと思いながら機会を失い、他にエウレカのレビューを書いてる人たくさんいるし……。と言い訳を重ね、自分自身を欺いてきました。
「だっせぇよな…オレ」
(33話パシフィック・ステイトより。 正直このシーンをネタで使うのは気が引けましたけどどうかご愛嬌。)
ついつい脱線して長くなってしまいましたが、ここからはこの作品の魅力を余すところなくお伝えできればと思います。
鑑賞済みの方には為になること間違いなし‼︎
エウレカを観たことがない方はこの記事はもはやどうでもいいので今すぐ観てください‼︎‼︎ と言いたいくらい面白い作品なので興味が湧いたら観賞してみてください(笑)
目次
好きな理由7選
1.容赦のない現実感
2.作風とテーマ
3.コンセプト
4.様々なオマージュ
5.キャラクターの生き様
6.忘れられない名言
7.エウレカセブン
好きな理由をセブンに因んで7つ挙げてみました。 順を追って解説していきたいのですが、その前にこの作品の詳細について説明しようと思います。
2005年〜2006年 毎週日曜日 AM7:00-7:30 毎日放送系列にて放送されていました(ちなみエウレカセブンのセブンの由来は7時から放送していたかららしい(笑))。原作者、製作会社は共にBONESという会社です。
この作品に携わった全ての方のお名前を挙げさせて頂きたいのは山々なのですが、今回はエウレカに、大きく貢献した三名の方のお名前を掲載させていただきます。
監督 - 京田知己(きょうだ ともき)
構成 - 佐藤大(さとうだい)
キャラクターデザイン - 吉田健一(よしだけんいち)
こちらの三名はこの作品において血であり、肉であり、骨であります。
京田さん、佐藤さん、吉田さんは同学年で、1969年生まれ三人衆になります(京田さんは1970年1月の早生まれ)。三人ならではの生まれ育った時代背景、置かれた環境に今後のアニメをどうしていきたいか、そんな共鳴するものがあったと想像することが容易ですね。
吉田さんに関しては紅のブタやもののけ姫の原画を担当していたほどの超が付くほどの一流クリエーターで、ファンからは神と称えられるほどの腕の持ち主だそうです。
佐藤さんは当時、この作品から脚本の仕事に打ち込み始めたにも関わらずその知略を尽くした諸葛亮 孔明のような方(勝手なイメージ)(人相がすごく柔らかくて人柄がすごく良さそう)。
そして全てをまとめ上げたのが京田監督。
昔から京田さんの憧れの人は、最近ではシン・ゴジラでも良く知られるエヴァで確立を博した庵野監督だったそうで、庵野監督が自身のことをコピー世代と評するのに対して、京田さんはコピーのコピー世代と宣言したようです‼︎ 個人的なイメージでは我が道を極める人ぽい‼︎
そんな愛を込めて作られたエウレカセブンのジャンルは一言で表せばロボットSFです(が、個人的にこの作品が好きな理由にSFだから、ロボットだからとういう事はありません。現に京田監督はロボット作品にいくつか携わってますが、ロボットに興味があるわけではないそうです(笑))。
SFであると同時にボーイ・ミーツ・ガール作品でもある本作、見どころはズバリ「主要人物たちの成長」にあると思ってます。これは好きな理由にも通じてくるので早速好きな理由7選の方へ進んで行きましょう‼︎
1.容赦のない現実感
全50話という長さに似合った濃密な群像劇がこの作品の魅力でもありますが、長すぎると感じる方も中にはおられるかもしれません。
私からしたら何度も観返している内に、終わってしまうのが名残惜しいほど虜になりました。
そんな欠片を是非とも感じて頂きたいので、まずは概要から。
主人公のレントン・サーストンは中学二年生。取り巻く環境も、過ごしてきた日々も、両親を早くに亡くしているせいか、やるせなさを日常に潜ませています。
昔ながらの頑固親父の祖父、アクセル・サーストンに引き取られ生活を共にしていて、その祖父の愛情は幼いレントンには理解できず、学校には腹を割って話せるような友達もいない、その上好転する兆しの見えない日常には嫌気が差してます。
それでも、憧れに胸を焦がし、夢を抱く普通の中学生。
唯一の心の支えは「リフ」と呼ばれるスポーツ。
トラパー(トランサパランス・ライト・パーティクル)という風に似た物質の上を巧みに乗りこなすスポーツです。飛行機と同じ高さ、上空10000mでもトラパーとボードさえあれば自由に波に乗ることができます‼︎
※1(1話ブルーマンデーより)
サーフィンを彷彿とさせる姿形
自由に波だけを追いかけて空を駆け巡るホランド※1は14歳でリフボードの世界大会で優勝するほどの腕前で、軍から追われる組織ゲッコーステイトのリーダー。
そんなホランドにレントンは自分の息苦しい現状を重ねて憧れを抱きます。ホランドの様にかっこよく生きられたらいいのに――。
そんなある時、謎の少女エウレカがサーストン家に落ちてくるところから話は急転していきます。
ざっくりした概要になりますが、ここからどんどん話が面白くなっていきます‼︎
本作には仏教をモチーフにした単語が多々登場するのにも関わらず、聖書が登場したり、今日までの日本を揶揄するような設定がいくつか登場します。
もしかしたらそんな狙いは一切ないし、私のこじつけになってるかもしれませんが(笑)
ともかくこの現実感が堪りません。
この先どうなってしまうんだろう、という誰しもが幼少の頃に感じた漠然とした不安をこの作品は空気として取り入れることに成功してます。
もちろん不安だけでなく、その反対に生きる希望を見出し、大きな壁にぶつかり、気がつけば奈落を見るような思いで這い蹲って、何度も何度も色んな人たちと人生の道をすれ違って、ようやっと成長してゆく。
食事を摂って、皿を洗って、洗濯物を干して、排泄を済まして、夜になれば眠る。
時には暴力に走り、肌から血が溢れ出て、物は壊れて、痛みに顔が歪む。
正直初めは面白さの波が激しい作品だと感じていましたが、何度も見返している内に無駄な話は1話たりとも無いと気付きました。
『誰もがそれぞれの地獄を背負う。/Each of us bears his own Hell.』
プーブリウス・ウェルギリウス・マーロー
どうして自分ばっかり、とか。うまくいかないことだらけで凹む、とか。アイツが妬ましい、とか。正直に言って私も人間なので、こんな気持ちになったことは幾度となくあります。
エウレカはそんなモヤモヤを晴らしてくれる、晴らす道を照らしてくれるような力を持った作品だと私は感じています。
2.作風とテーマ
実は上記で少し作風に触れてしまっていますが、この作品の作風とテーマはこれだけではありません。
※ここからはネタバレの可能性があります※
大きく分けて前半はハートフルな成長物語、子供から大人へ、大人が子供へ。無から有へ。
恋愛、人を殺めるということ、世界の謎解き。
私が初めてこの作品に触れた時は10代の時で、勧められた謳い文句は「とにかくエウレカが可愛いから見てみ」っというものでした。「もしかしたらエウレカに恋しちゃうかもよ」
結果、私が恋したのはアネモネでした。ってなにを書いてるんだろう(汗)
そんなことは置いておいて、正直な感想は映像が美しくて音楽もなんとなく良かったけど、なによりストーリーが良かった‼︎‼︎
まあ余分な話とか色々あったけど、まあいいや、ああー感動した、面白かった、以上。
というのが思い出せる限りの感想です。
それからしばらくして面白いと評される数十もの作品を見てきて、エウレカより面白い作品は正直いくらでも見つけました。
けど大事なのはそこじゃなくて、後に残るか残らないかが私にとって最重要な要素になってたんだなと気付きました。残るか残らないかなんて、もちろん観賞する姿勢にも影響がありますし、好みの問題も発生してきます。あのキャラがムカつく、この展開がいけ好かない、その設定が意味わからん。
実は監督も「この展開いけ好かない」と奮闘しながらも完成まで漕ぎ着けていたようです。Wikipediaにも載っていますが明確なソースが見つかりませんでした。
40話以降のテーマは「家族」になっているそうで、これは予期せぬ事態だったそうな。実は予め用意していた設定ではエウレカは消えるらしいです。何かを得るには同等の対価が必要というハガレンみたいな教訓を描きたかったらしいですが、共存という結果になることで、私の胸奥に残り続ける最高の作品に仕上げてくださって心から良かった。
実は2006年アニフェス、2012年に一般放映された幻の51話のニュー・オーダーでエウレカ消えるバージョンが鑑賞できます。50話以前の劇画から編集してくっつけて、アニフェスの会場で声優さんが直接声を乗せるといった試みで、50話からの続編ではなく、パラレルワールドなので未視聴でもなんら問題はありません。
ですが一見の価値ありです。泣けます。
最終話に近くにつれて、まるでおとぎ話のようにロマンチックなものとなってます。
それに関連して思い出したエンドロールが流れる前の最終場面で切り替わる「つづく」のシーン。
声のトーンが毎回違うのも注目ポイントです。あんなに魂のこもった「つづく」は生まれてこのかたエウレカでしか聞いたことない。
シリアスな終わり方の時は不安そうな低い声、上手く行ってる時は嬉々とした明るい声。時には声が無いこともあります。26話以降はレントンとエウレカ二人で。49話はレントン一人で。エンディングからの次回予告。
細かい芸ですが、あるのとないのじゃ作品にのめり込む度合いが大きく変わると思います。声優さんの魂を感じます。
是非チェックしてみてください。
3.コンセプト
構成の佐藤さん曰くエウレカは「音楽に救われた作品」と評していました。
ではその発言にはどのような意図があったのでしょうか? まずはシンプルに交響詩編という題名から紐解いてみます。
交響 - こうきょう
お互いに響き合うこと。
詩篇 - しへん
詩を集めた書物。
新約聖書に登場する150篇の賛美、感謝、悔い、信頼、愛情などを表す詩。
つまり交響詩編とは音楽のようにお互いに気持ちを響き合わせる、といった解釈ができると思います。
ここで上記で挙げた1969年組三人衆に話に戻します。
三人の育った1980年代という時代にハマっていたのがテクノ音楽という分野で、今でこそ当たり前のように規制無く様々な種類の音楽が流れますが、2005年当時はアニメ作品の中でテクノが流れる作品は全く考えられないといった時代だったようです(エヴァはクラシック流してましたが)。
その為「自分たちの感性を培ってきた音楽で全てをぶつけて勝負しよう‼︎」そう決めて取り組んだに違いありません。
「ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん‼︎」
京田監督の強みは良いところを吸収する力だと私は感じています。
コンセプトは音楽をベースに、そして理想像を他の作品から吸収してコピーするだけではなく、京田監督達のものへと昇華させる。この工程がハマって、それを煮詰めていった集大成が『交響詩編エウレカセブン』という作品なんだと私は解釈しています。
逆算的な捉え方ですが、結果この試みは大成功を収めています。
京田監督の憧れとの差別化も測れていて、尚且つ、その憧れを超えています。
あくまでも私の中でですが……。
たとえば、従来なら京田監督の打つ手としてはタイトルがニルヴァーシュになっていたかもしれません。宇宙戦艦ヤマト、機動戦士ガンダム、新世紀エヴァンゲリオン、交響詩編ニルヴァーシュ。
次の4.様々なオマージュにも関連してきますが、全てをぶつけようと思って、ニルヴァーナという仏教を取り入れたベースに、そのバンド名から取った音楽を象った媒体。
完璧な機体を手に入れた。
それでもタイトルには語呂も良くはないエウレカが選ばれた。
なぜそうならなかったのかは私の勉強不足でわかりませんが、想像するに元から決めていたのか、しっくりこなかったのか……ともかくニルヴァーシュにならなくて本当に良かった。
ニルヴァーシュがカッコいいのはもちろんだったし、サマーオブラブやセブンスウェルもカッコよかった、三段階に進化してゆくのも魅力的だし、三段階目の進化はエウレカを助けに行く為に、決してバカ強い相手と戦う為じゃないってところがまた心に沁みました。
仮にニルヴァーシュがタイトルになっていたら40話以降の構成は変化していたかもしれませんね。
4.様々な作品からのオマージュ
「知っているか? 神と呼ばれるものが初めに啓示したのが『初めに言葉ありき』という事柄だったことを」
(35話アストラル・アパッチより デューイ・ノバク)
この言葉に通づるのですが、オマージュという行為は『初めに愛ありき』だと私は考えます。
芸術作品のその精神、その背景、その匙加減が絶妙で、思わず真似をしたくなるほどの感銘を受け、記憶に刻み込まれてしまうほど尊敬して止まない。
そのうちのどれか一つ、もしくは全て当てはまって、オマージュするに至るという大前提。初めに愛ありき。
単純に面白いからっていうこともあるかもしれませんが(笑)
そんなオマージュをこの作品にはパクリと疑われるほどの数量が至る所に散りばめられていて、ファンの間ではそのオマージュを探し出すことも楽しみを見出す一つの要素となっています。
シリーズ構成の佐藤さんは「王道は大事だ、定番は全部やろう」と、インタビューの中で意気込みを語ったそうです。
私はもう少なくとも5回は全50話を見返していますが、未だに全てのオマージュを理解しているとは思えないほど、本当にたくさんのオマージュが散りばめられています。この作品の良さを全て伝えると言った手前、私の知る限りのオマージュを全て箇条書きで(みにくいですが)掲載させて頂きます。
漏れがあってもどうか堪忍してください。 興味のない方は飛ばして下さい。
・登場人物の名前
レントン・サーストン - 映画 トレイン・スポッティング 主人公(第12話アクペリエンス1 -トイレに吸い込まれるシーン) 音楽ユニット ソニック・ユース サーストン・ムーア
エウレカ(EUREKA)- EURECA (ギリシャ語)ロケットの名前(本編にEURECAというロケットも登場する) 音楽家 ジム・オルーク アルバム EUREKA
ドミニク・ソレル - ヨーロッパ圏の苗字
アネモネ - 作家 村上龍 コインロッカーベイビーズ ヒロイン (ペットのガリバーも同じ)
ホランド・ノヴァク - 音楽グループ ドープネスボーカルキャロライン・ノヴァク オランダの地域名 オランダ語 森の地 窮地
デューイ・ノヴァク- ゞ アメリカ人の苗字
タルホ・ユーキ - 宇宙海賊キャプテン・ハーロック 有紀蛍
チャールズ・ビームスレイ・ビームス - 建築家チャールズ・イームズレイ・イームズ夫妻
ムーンドギー - 映画 ギジェット 恋人
ストナー - 英語stoner ストーナーロック(?)
ケンゴー - 剣豪
ウォズ - アップル創業者スティーヴ・ウォズニアック
モーリス&メーテル&リンク - 作家モーテル・メーテルリンク
ミーシャ - マスコットキャラクターモスクワオリンピック
グレッグ・ベア・イーガン - 作家グレッグ・ベアグレッグ・イーガン
ドクター・ヤウチ - 音楽ユニットビースティ・ボーイズアダム・ヤウク
アドロック・サーストン - 音楽ユニットビースティ・ボーイズ キング・アドロック
アクセル・サーストン - バンドガンズ・アンド・ローゼズ アクセル・ローズ
ダイアン・サーストン - 映画トレイン・スポッティング ヒロイン
ユルゲンス - 俳優クルト・ユルゲンス
ノルブ - 映画リトル・ブッダ登場人物
ブリタニ - 歌手ブリトニー・スピアーズ
・新世紀エヴァンゲリオン
葛城ミサト - タルホ(ブリッジを歩くカット)
ゼーレ - 賢人会議
人類補完計画 - アゲハ構想
キリスト教 - 仏教
セカンドインパクト - セカンドサマーオブラブ
・機動戦士ガンダム
チャールズ&レイ - ランバラル&ハモン
モーテル メーテル リンク - カツ レツ キッカ
06話チャイルド・フッド - 子供達が活躍するエピソード
09話ペーパームーン・シャイン - 二度ぶたれてクルーから抜け出す 白い悪魔
・仏教
ニルヴァーシュ-涅槃ねはん(悟り)
アミタドライブ-阿弥陀あみた
・その他
カットバック・ドロップターン-カットバックとドロップターンサーフィンの技名
ray=out - 雑誌 BARFOUT!
特殊部隊SOF - アメリカ雑誌ソルジャーオブフォーチューン
シウダデス・デル・シエロ - スペイン語 天空の街 天国
ハッシエンダ - マンチェスターの音楽クラブの名前
ノースショア - ハワイのサーフスポット
1話ブルーマンデー - 天空の城ラピュタシータが空から落ちてくる
8話 〃 - モデルの街 イエメン世界遺産シバーム旧城壁都市
39話ジョイン・ザ・フューチャー-キャプテン翼翼と岬のツインシュート
50話星に願いを - ローリングバスターライフル Wガンダム
サマーオブラブ - アメリカの社会現象
月光号 白鳥号 銀河号 イズモ艦 暁型護衛艦 - 寝台特急列車の名前
・音楽との関連
SL-1200MKI(白鳥号コードネーム)-ターンテーブル
SL-1200MKll(月光号コードネーム)- 〃
ベルフォレスト-音楽ユニット オービタル 楽曲 ベルファスト
KLF(クラフトライトファイター)- 音楽ユニット THE KLF
LFO(ライト・ファインディング・オペレーション)- 音楽ユニット LFO
ターミナス606 808 909 - 音楽機器TR-シリーズ
デビルフィッシュ - 音楽機材TB-303(Devilfish)
・タイトル
02.ブルースカイファッシュ - 不明
03.モーション・ブルー - 不明
04.ウォーターメロン - 作曲家 ハービー・ハンコック 曲名 ウォーターメロン・マン
05.ビビット・ビット - 不明
06.チャイルドフッド - ミュージシャン ジェフ・ミルズ 曲名
07.アプソリュートディフィート - 不明
09.ペーパームーン・シャイン - 不明
10.ハイアー・ザン・ザ・サン - バンド プライマル・スクリームス 曲名
11.イントゥー・ザ・ネイチャー - 音楽ユニット ハードフロア 曲名
12.アクペリエンス・1 〃 (5まである)
13.ザ・ビギニング - ミュージシャン デリック・メイ 曲名
14.メモリーバンド - 音楽ユニット ロータリー・コネクション 曲名
15.ヒューマン・ビヘイビュア - 作曲家 ビョーク 曲名
16.オポジット・ヴュー - 音楽ユニット デラミトリ 曲名
17.スカイ・ロック・ゲート - 日本神話 天岩戸(あまのいわと)
18.イルコミュニケーション - 音楽ユニット ビースティー・ボーイズ アルバム名
19.アクペリエンス・2 - 音楽ユニット ハードフロア 曲名
20.サズスタンスアビューズ - F.U.S.E 曲名
21.ランナウェイ - 音楽ユニット ニューヨリカン・ソウル 曲名
22.クラックポット - プラスティックマン 曲名
23.ディファレンシア - 坂本龍一 曲名
24.パラダイス・ロスト - 〃
25.ワールズ・エンド・ガーデン - いとうせいこう 小説
26.モーニング・グローリー - バンド オアシス 曲名
28.メメントモリ - 漫画家 しりたがり寿 作品名
29.キープ・オン・ムービン - 音楽ユニット ソウル・トゥ・ソウル 曲名
30.チェンジ・オブ・ライフ - ミュージシャン ジェフ・ミルズ 曲名(6話でもジェフ・ミルズ)
31.アニマル・アタック - ミュージシャン 田中フミヤ 曲名
32.スタート・イット・アップ - ミュージシャン ジョイ・ベルトラム 曲名
33.パシフィック・ステイト - バンド 808ステイト 曲名
34.インナー・フライト - バンド プライマルスクリーム 曲名
35.アストラル・アパッチ - 音楽ユニット アンダーグラウンド・レジスタンス 曲名
36.ファンタジア - コズミック・ベイビー 曲名
37.レイズ・ユア・ハンド - 音楽ユニット コーネリアス
38.デイト・オブ・バース - バンド デイト・オブ・バース バンド名および曲名
39.ジョイン・ザ・フューチャー - タフ・リトル・ユニット 曲名
40.コズミック・トリガー - コズミック・ベイビー 曲名(36話でもコズミック・ベイビー)
41.アクペリエンス・3 - 音楽ユニット ハードフロア 曲名
42.スターダンサー - ミュージシャン マイク・バンクス 曲名
43.ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド - 音楽ユニット ケミカル・ブラザーズ 曲名
44.イッツ・オール・イン・ザ・マインド - ミュージシャン クリスチャン・ジェイ・ボーランド 曲名
45.ドント・ユー・ウォント・ミー? - フェリックス 曲名
46.プラネットロック - ミュージシャン アフリカ・バンバータ
47.アクペリエンス・4 - 音楽ユニット ハードフロア 曲名
48.バレエ・メカニック - 坂本龍一 楽曲(23.24話でも坂本龍一)
49.シャウト・トゥ・ザ・トップ! - バンド スタイル・カウンシル 曲名
50.星に願いを - 映画 ピノキオ 主題歌(最終話だけ日本語‼︎)
ググってみるとわかりますが、テクノ音楽が大半を占めています‼︎
チャールズのFavorite.
get it by your hands(ゲットイットバイユーアーハーツ)もテクノ音楽です。作中に聞いた方も是非このチャールズの曲からテクノに入ってみてください‼︎
と言いつつも、私もこの記事を書くまでテクノという音楽の分野を認知していませんでした(汗)
調べている内に色々と聴いてみましたが、音楽を聴いている内に背景が浮かぶ作品が多かったです。1980年代に生まれた方々がこのテクノから学び取った物を知りたくて聴いていましたが、大きな収穫はありませんでした……。どうしても気になる方は是非チェックしてみてください‼︎
全てのオマージュを書くつもりでしたがここまでで資料探したり調べたりで丸二日と半日かかりました。助けてください。すみませんでした。
なにやら、京田さんの尊敬する庵野さんの作品ふしぎの海のナディアに登場するシーンと似たシーンがあったり、キングゲイナーのセリフやガンバスター(私はどちらもスパロボZでしか見たことない)のシーンが盛り込まれていたり、三大建築と呼ばれる有名な建築や家具など、探せばまだまだ見つかりそうです。
心残りはホランド、デューイ、ドミニク、ハップ、マシュー、ヒルダ、ゴンジーの名前の由来が特定できなかったことです……。 すみません。
それと一つだけ言います‼︎
ほとんど生まれる以前の話でぜんぜん世代じゃねえええええ(白目
というわけでオマージュで私が1番感銘を受けたのはランバラルのオマージュでした。エウレカを見た後にガンダムを見るという平成育ち第四世代なものでして……。
アムロもランバラルと戦って一皮も二皮も剥けました。ランバラルとチャールズは爆発して粉々になるのは同じで、その後のハモンとレイは玉砕特攻するところも同じ。違ったのは人格だけだったでしょうか。ランバラルは多くは語らない感じでしたが、チャールズは寧ろ全てをさらけ出して逝った感じがしてます。
それにしてもオマージュにしてもここまで熱意を込めていると驚きです‼︎ 知らない世代でもこんなに被せてくると、ここまで高ぶるなんて我ながら知りませんでした‼︎
逆に言えばオマージュを知らなくても楽しむことはできるということですね‼︎‼︎(ポジティブ)
元ネタを調べている内に2006年放送当時の感想なんかも多々目に入りましたが、案の定パクりやらなんやらと上辺だけで判断する方も多かったみたいです。
原石は磨き方次第ですね。
5.キャラクターの生き様
「生きるとは闘うことだ」誰の言葉かは知らない。 あえて言うなら俺(たも)の言葉だ(キリッ
時には醜態を晒しながらも自分自身と闘い、信念に削ぐわなければ他人とも闘う。
突然ですが全ての戦闘系の作品には必要不可欠な要素があると思います。 では戦闘において1番大切なものはなんでしょう?
例えばドラゴンボール(万人が知ってるので名前を拝借)。
常軌を逸した力、カッコいい必殺技、息を飲むような戦闘シーン。
「カカロットーーッ‼︎‼︎‼︎」
文字にしただけでベジータとブロリーが頭に浮かぶんだから、鳥山明大先生はこのライバル達以上の化け物だと思います(褒めてる
もちろん全て兼ね備えていれば最高だと思いますが、結論だけ言えば「魅力的な『敵』」が必要不可欠だと私は考えてます。
正義の対となる悪がなければ戦う理由に伯をつけることが難しいし、気持ちが乗らなければその戦闘自体が低俗なものへと成り下がるからです。
もちろん例外はいくつも挙げられますし、まだまだ語り足りませんが、話を元に戻します。
エウレカセブンにおいての魅力的な敵は? と問われれば真っ先に挙がるのは「アネモネ&ドミニク」「レイ&チャールズ」「デューイ」この3組だと思われます。
他の作品を批判をするわけではありませんが、あまりにも理論と設定だけで動くキャラクターを多々見てきているので、私にとってエウレカに登場する年輪を感じるような魅力的な人物たちはサマーオブラブように輝いて見えたのかもしれません。
遠回し遠回しになって核心を突かない語りになってしまいお詫びしたいのですが、初めに直球的に文章にしたところあまりに陳腐なものが出来上がってしまったのでこのような形に再編しました。
最後に私がこの項目で言いたいことを一つだけ。
エウレカセブンに登場する人物たちはみんな戦いに明け暮れています。百聞は一件に如かず。どんな戦いをしてどんな風に生きているか、ぜひ本編を確認してみてください‼︎
6.忘れられない名言
こんなタイトルだったら普通なら感動したシーンのものなんかを抜粋するのがお決まりでしょう。私の場合は考えさせられる名言ベスト3でいきたいと思います(笑)
第3位
ユンゲルス「ニュースが流れなければそんな事実がないものだと考えるのが人間だ」--50話星に願いをより
これに関してはそのままですが、今もなお世界のどこかで人道に反した事件が日常的に行われているでしょう。 それどころか国内だけでも自分に降りかからない火の粉は見逃す人が多くいるのも事実です。
この3位の言葉に対してホランドは「耳が痛い」と返します。
他のアニメの受け売りですが、「夢を叶えるためには、まず夢そのものがないといけない」という言葉があります。 どうしても悪意の方が先に産まれるのは確かですが、それを無くしたい、止めたいと思う人の方が少なくなったらと考えるとゾッとしますね。 世はまさに世紀末(ヒャッハー
第2位
ティプトリー「分からない、知らないものは、怖いもの。それはみんな一緒」――9話ペーパームーン・シャインより
こうやって戦争が起きるんだろうな、と思わせる言葉でした。理解できないものを虐げるって選択をすることで何度失敗したら人類は学ぶのだろう。
同性愛とか、いじめの加害者と被害者、ブラックに勤めてる人とかエトセトラ。
第1位
デューイ「人間とは単純なものだ、不安を煽り、そこに一滴の希望を齎せば容易に動く」――37話レイズ・ユア・ハンドより
サイコパスここに極まれり。
この心理を使ったら、交渉術とかに使えそうですね。デューイは営業マンになったら大成するでしょう。いや、社長を食って会社を売りさばきそう(笑)
いざ並べてみると全て人間の知に関するものですね……。どうしてこんな順位になったかは分かりませんが、印象に残った順に並べてみました。なんか暗くなった気がする…… 。
仕切り直して。
チャールズ「この世の中、いつだって気持ちよくなった方の勝ち。違うか?」――22話クラックポットより
よし、明るくなった‼︎‼︎
7.エウレカセブン
アニメを見る人は何かを信じてるからアニメを見続けるんだと思います。 それはどんな分野においても同じことが言えますが。
自分になにかを与えてくれる、思いがけない考え方、あんなこといいな、できたらいいな、あんな夢(ry
世界平和、人類愛、ラブ&ピース。
文字にしてしまうとおとぎ話のような絵空事に聞こえてしまいますが、映像に音を乗せるだけで、それは実現できるものだと信じたくなります。
その気持ちを信じて、と訴えかけるような作品だから私はエウレカセブンが大好きなんだと思います。
「好きな理由を総括できない上に、1つずつあげると切りがないな、どうして私はこの作品が好きなんだろう」そう思った時に、散々悩んだ挙句にこの作品は「完成しているから」だろう、という結論に至りました。
物語の流れ、キャラクターの生き様、落とし込まれた世界観と設定(描写や作画、演出や音楽はいくらでもテコ入れしたら良くなると思いますが、その工程を加えたら良くなるのはどんな作品でも同じことです)、どれを取っても非の付けどころがありません。たとえあったとして手を加えてしまえば、この作品はまるっきり別物になってしまう気がする。まるでパズルのように念密に組み合わされた作品。
エウレカセブンはこうして完成している。エウレカセブンはエウレカセブンだから好きに成り得たんだ、そう思えました。
ホランドがタルホを、チャールズがレイを、ウィルがマーサを、ノルブがサクヤを、ヒルダがマシューを、ギジェットがムーンドギーを、グレッグがこぐまちゃんを、ドミニクがアネモネを
そしてレントンがエウレカを、エウレカがレントンを選んだように。
正直に言って私はまだまだ勉強不足です。
第一世代のアニメなんて1つも完走できた試しもなければ、その虐げられた痛みも想像することしかできません。
第二世代アニメ氷河期なんて今じゃ想像もつきません。第三世代でエヴァがサマーオブラブないにせよ社会的ムーブメントを起こし、第四世代と呼ばれる時代で私は育ちました。
今のご時世、売り上げ的にも視聴率的にもエウレカを上回る作品はいくつもあります。
それでも『交響詩編エウレカセブン』は、胸を張ってこの国の代表するアニメ作品最高傑作の1つだと私は断言できます。
なんせ1番大好きだからです。こんなにも愛に満ち溢れた作品を私は他に知りません。
次回予告
一ヶ月前レビューを書くと意気込んだ少年の旅が終わりを迎える。書き終えたレビューの果てで少年がその手に勝ち取ったものとは――次回
ではなくて、あとがき。
思ったよりも長い記事になってしまって書き上げるのに3週間以上時間をを費やしてしまいました(汗)
もちろん途中で行き詰まったり、作品を見直したりいろいろ回り道をしましたが……。
それだけにものすごい達成感です‼︎(聞いてない)
個人的に このレビューを書かせて頂き、より一層エウレカが好きになりました。読んでくださった方々ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
ここまでで『交響詩編エウレカセブン』のレビューを終わらせて頂きます。
最後になりますがこの作品をこよなく愛する方々へ幸福をお祈りいたします。
――無宗教だけど。
ここまでお付き合いして頂き、本当にありがとうございました。
オシマイ
『Angel Beats!』そして天国へ…
どうもご無沙汰しております、たもです。
今回はAngel Beats!(エンジェルビーツ!)についてご説明、解説させて頂きたい所存でございます。
見たことのない方はこれから是非見て貰えるよう、鑑賞済みの人には共感して、あわよくば為になってもらえるような楽しい記事にしたいと思っています。(タイトルはド〇クエ3から拝借したなんて口が裂けても言えない)
今更ながら2019年3月の今日、2010年の6月まで放送されていた作品、約9年も前の作品に触れる事を、タイトルと重ねて許してほしいです。小1と高1くらいの差(暴論)があるのにも関わらず、その年月による劣化を一切感じさせない素晴らしい作品でした。手に持った筆が止まらない、もとい打ち始めたら止まらないほど良い点が湧き出てきて止まりません。
良かったら是非とも最後までご付き合いください。
まず始めに身の上話と言ったらちんけな響きになりますが、このブログを使い始めて1年の空白の間に失恋をして職も失いました。
絶望の無気力状態のオレに響く作品はないかと小説漫画哲学書から映画や音楽やゲーム沢山と漁っている頃にこの作品にたどり着きました。
Angel Beats!はアニメ好きには名高い名作中の名作。こんな私が記事にするのもおこがましいほど人気のある作品です。
中には「絵が無理」「萌え系は見ない」「オタクっぽい(笑)」みたいな声も聞いてきましたし、「死んだ人間が殺しあう」っていう話だけは人を介して予備知識はありました。
ぶっちゃけると名前は知っているもののあまり面白そうでもないし、良い印象は持っていませんでした。
・概要
主人公の音無 結弦(おとなし ゆづる)が突然目を覚ますところから物語は始まります。どうやら記憶を失っている事に気付きながらも、目の前にいたスナイパーライフルを構える少女に声をかけられ、ここは"死者の世界"で"死ねない"ことなどの情報と仲間になってほしいと告げられます。
主人公はこんな異常な人物とまともに話は出来ないと踏み、少女にスナイパーで狙われていた"天使"との接触を試みますが、天使に2度目の死へと誘われます。
果たして天使や少女、この世界の目的とは──。
結論から言えばこの作品は人類に希望を与えてくれる素晴らしい作品だと思います。
正直にお話しすれば私は大層な人間でもなければ、そこらで野垂れ死ぬであろう、世界の一部ですらありません。そんな風に考えてしまっていた自分を救ってくれたような気がしてます。
何者でも無い個人は、何者かに成れるんだと
教えてくれる作品でした。
未鑑賞の方、私のように偏見を持ってしまっていた方にこそ是非みて頂きたいです。
満たされる気持ちを味わいたい方へ、届け。
⬇︎※ネタバレ※⬇︎
まずは細かな点、タイトルにもあるAngel Beats! そうか、ビートとは音楽のことか。バンド出てくるし、OPは立花 奏がピアノ演奏してるしなあ、と思いながらこの作品を13話(最終話)まで鑑賞しました。
ここまででこの作品の面白いところは起承転結で区切ることが難しいことだと個人的には思いました。
序盤から謎だらけで、その謎は終盤(9話)でようやっと明らかにされます。ここで最高潮にテンションが上がりこの記事を書こうと心に誓いました。
奏「あの人達とずっと一緒にいたい?」
結弦「それは……仲間だからな一緒にいたいさ。でも今は違う気持ちもある。アイツらもオレみたいに報われた気持ちになってさ、みんなでこの世界から去れればいいなって、また新しい人生も悪くないってさ」
そりゃ1話から主題をもってこれないわけだ。と妙に納得して、その意見大賛成!!!!ってな具合にテンションぶち上がりました(笑)
神に抗って世の中の不条理を憎んで自分の不運に呪って、そんながんじがらめの世界だったんだと薄々気づいていたけど、果たしてそれが正しいかどうかは分からずにいたところに天命が下されたような気分でした。
初めは両者を見定めようとしていた主人公はどちらのサイドとも仲良くなっていきます。
そしてたどり着く答えがこの世界からみんなを卒業させてあげたい。
なんて胸熱な展開なんだろう。目的の見えなかった本題に追加されるこの上ないミッション。今後の展開がワクワクに一変。
ナ◯トなら火影になる、ドラゴン◯ールならそれを集める、と
物語の本題は初めにありきと考えていた自分が愚かだった(笑)
この作品はサスペンス調な為、ネタバレ要素1つ1つが楽しめる要素になるのが良かったですね。
そして良い所はとにかく「明るいこと」
テーマや設定に重たいものを持ってきている分この明るさが作品にメリハリをつけて絶妙なスパイスになっていました。
序盤を鑑賞しての感想は「はい、はい、不幸話には耐性があるし、こっから幸せな展開が待っているんでしょ」という我ながら性根の腐った捉え方で数話を見ているのにも関わらず、最後まで見た結果この記事を書いています(笑)
そして注目すべきは最終話。アニメの歴史に残るであろう(残ってるであろう)最高の終わり方でした。
最後の最後まで謎だった奏の境遇がついに明かされる。
結弦の心臓は奏の中で生きているという事実。奏の本当の目的はドナー提供者へお礼を言う為に世界にとどまっていてた。
このことによって受ける衝撃がいくつかあります。
まずは結弦の視点から言えば「ドナーに登録したことできっと誰かの命が救われた、満足だ」と思っていたが、いま目の前にいる少女は救ってくれて「ありがとう」と言っている。
つまり結弦を、人生を全肯定してくれる存在になったという感動。
「ずっと一緒にいよう」という結弦のセリフが本人と心臓の二重の意味に聞こえて、そのセリフを受けて「ありがとう」で終える。
2つ目はタイトルの由来、上記では音楽の意味かと勘違いしていたがここに来て本当の意味が……! Angel Beats!は直訳すれば天使のビート、鼓動となりますが、奏の話を聞けばタイトルさえも最終話への伏線だったと考えるようになりました。
天使の鼓動
心臓を無くす(音無)心臓を譲る(結弦)という具合につながりますね
こういった遊び心は作品に箔が付いて個人的な評価は増し増し!
伏線繋がりでもう一度話をほじくり返しますが、9話で明かされる結弦の列車事故の続き。見ていた時は「なにごと?」「今になって生前の続き?」「列車事故で死んだのかと」とも思ったけど、この時のドナー登録に丸をつけて満足して消沈。という流れが人生肯定、みんな卒業までの架け橋なだけかと思っていたが、最終話ではあのドナー登録は最終話へ布石、2段構えだったのかああああ!!!!!
という何重にも張り巡らされた伏線をたった一言添えるだけで回収してしまうセンスと設定に脱帽しました。
「命をくれて、ありがとう」
どうでもいいですが人が涙を流す時は感情のキャパシティを超えた時と言われています。もう正にキャパダム決壊してましたね、はい。
これはあまり関係ありませんが、最後の最後に輪廻転生で再び出会うところ「君の名は」はこの作品に似せてきたんじゃないか?という既視感がありました。
(私は「君の名は」も大好きです)
あの2人の未来が暗いわけがない。
⬆︎※ここまで※⬆︎
ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
ぜひ身近に観たいアニメで困ってる人が居たらAngel Beats!を勧めてみてください。あくまでも捉え方次第で作品は顔を変えますが……私にとってはこの上ない作品でした。
間違いなくこの作品は人の心を豊かにする、最高傑作です。
検索タグ Angel Beats! 二期 映画化 実写化
『刀語』奇策士とがめの左目の秘密と12倍楽しく観れる考え方と解説
目次
1.はじめに
2.原作者のご紹介
3.※ネタバレ※ (左目の秘密)
4.さいごに
1.はじめに
はじめに弁明させていただきたいのですが、12倍というのは1話ごとに楽しみがあるからというだけですので体感できるという保証は致し兼ねます。(笑)
つまりこのアニメは12話までなのですが、普通の1クールのアニメと違うのが週1回ではなく月1回の放送だったという点。
制作会社はWHITE FOX(ホワイトフォックス)で、主な作品は「ヨルムンガンド」「Re:ゼロから始める異世界生活」等があります。
そしてこの”刀語”は上記の作品の以前に作成されたものです。(制作会社のタイトルを並べると期待感が増し増しですが、私は鑑賞後に気づきました。次に観る作品に困っていたら制作会社に手を伸ばすというのも一考の価値ありかもしれません。)
2.原作者のご紹介
維新さんはライトノベル作家で、西尾維新という名前は本名ではなくペンネームだそうです。
2.斬刀・鈍(ザントウ・ナマクラ)
3.千刀・鎩(セントウ・ツルギ)
4.薄刀・針(ハクトウ・ハリ)
5.賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ)
6.双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ)
7.悪刀・鐚(アクトウ・ビタ)
8.微刀・釵(ビトウ・カンザシ)
9.王刀・鋸(オウトウ・ノコギリ)
10.誠刀・銓(セイトウ・ハカリ)
11.毒刀・鍍(ドクトウ・メッキ)
12.炎刀・銃(エントウ・ジュウ)
ちぇりお蕩
※ここまで※
まだ一通りにしか鑑賞できていませんが、西尾維新さんは『言葉遊びの達人』と私は認知しました。
『東のエデン 劇場版 I . II』
I番の感想から入ります
納得はできるけど、満足はできない。
これに尽きます。神山健治さんのメッセージを伝える為の作品といった印象でした。
ここからは素直に思ったことを
「金は使う方が気分いいし、お客様は神様って具合に消費者最強になってるけど、本来は商売者側の概念」
「このまま消費を促してるだけで、一体誰がサービスする側に回るんだ」
「払うより貰うのが楽しい世の中がゴール」
先進国病を患った数多くの問題を抱える日本に、このアニメはワクチンを作るための挑戦をしている。という勝手な解釈で、本編の続編として心待ちにしていた。
しかし肝心の結果というと
テーマを盛り込みすぎ、新しいことを試みすぎ、その上でI番重要だったゲームが疎かになってしまった。
その世界の辻褄合わせや経緯や結論とかはスピンオフとかでやれば良いのでは?
東のエデン(滝沢の住まいにしていたショッピングモール)をニートの楽園として作ったことで一応はゴールを迎えている。
肝心のゲームの内容、日本を改善するという任務自体は失敗に終わった。むしろ日本は自国の海上自衛隊から発射されたミサイルで自国を攻撃する、文字通りの自殺大国になっただけで終了。その後の世界で日本は生き残るのか(世界情勢理解してない)
伏線回収をしきれていないうちに、また新たな伏線を張るという、蜘蛛の巣みたいな情報を、なに1つ気持ちの良い回収ができずに終了した。
No.1のセレソンに愛が無いと言及する前に、本当にこの作品に愛を込めていたのならネタ切れに嘆くことなく、100億円のセレソン改革ゲームを続けてほしかった。
目新しさが欲しかったんじゃないのに。アキラが二重で記憶失う必要はあったのか疑問に思うし、死ぬわけじゃないしサポーターもいませんっていうのはさすがに納得いかない。
最終的にはアキラは記憶を1度失ってるから効能ありませんって伏線回収しきれずに無理やりNo.1を処理したように見えてしまう。
映画を撮ってるセレソンに魅力が皆無だし、他の出てこないセレソンはもっと魅力がないって公言してるようなものじゃないか
こんな素晴らしい土俵があるのにアクションを起こさない人間(セレソン)なんて存在しない
ましてや12人はランダムではなく選抜したのに。
ここまで文句をひたすら並べてしまう型になってしまったが、残念な惜しい作品として結末を迎えているので納得はいく。
世界観と模写は相変わらず素敵なので見てみる価値はあるかもしれない。